映画界の巨匠ルイス・ブニュエルに敬意を表して造り出された孤高の1本
樹齢5年~7年の苗木より1株あたり1.5Kgと収量を制限し、夜間に手摘み収穫します。
10℃以下に管理し4日間マセラシオン・ペリキュレールにて色素と香りを抽出。
ステンレスタンクにて8日間、24℃―26℃に管理し天然酵母にて自然発酵。
その後更にタンニンと骨格を形成する為12日間皮とスキンコンタクト。
同タンクにてMLF(マロラクティック発酵)の後、澱と共に10ヶ月熟成と6ヶ月間の瓶内熟成させます。
色調は明るいルビーの輝き。
チェリーなどの赤い木の実やイチゴ、スミレやバラなどフローラルなアロマで、ストロベリーヨーグルトのような乳化したニュアンスも感じられます。
口当たりはとても柔らかく、酸味も穏やかに程よいタンニンが心地よい。
コーヒーやトースト、ほのかにシナモンのスパイシーなど複雑な余韻も長く続きます。
“Nazarin”はアラゴン出身の映画監督ルイス・ブニュエルに敬意を表して製造され、1959年に発表された作品「ナサリン」から名付けられました。
エチケットには「ナサリン」、「アンダルシアの犬」、「ヴィリディアナ」などブニュエル映画作品の有名なワンシーンが印刷されています。
ラガール・ダンプリウスは、アラゴン州南部に位置するテルエルにて、2004年ブドウ栽培、ワイン醸造、ブドウ栽培の可能性に情熱を傾けるグループによって組織されました。
彼らはこのマタラニャ地域のブドウの可能性に魅了され、古くから栽培されてきたブドウ品種に今一度活力を取り戻そうと2007年から2013年に渡り新たな畑を開墾し125ヘクタールにまで増やしていきました。
畑はマタラニャ地域の標高530mにあり、ローム質の粘土構造の肥沃な土壌に植樹されています。
醸造はいたってシンプルに、栽培はマタラニャのテロワールを最大限に表現できるよう心掛けており、フルーティーで上質な唯一無二のワイン造りを目指しています。
ワイナリー名である「Lagar d’Amprius」は1137年ジェームス1世の征服により、その地域の貧困者を征服から保護する公共施設として設立されたAMPRIUSに由来します。
またテルエル周辺の地域ではAmpriusという言葉は同等品のものを返品する条件のもとで資金を借りることを意味します。
それ故、ブドウ畑に最高の品質のぶどうを栽培、収穫を求める代わりに、最高の品質のワインを造り出すという信念が込められています。